INFO and more…

”ちょっと役立つ”情報の泉

富士登山で初心者が注意すること。持ち物と準備、ルートは?

      2015/06/03

富士登山のシーズンがやって参りました!
2013年6月に世界遺産に登録されてから、登山者の数が爆発的に増えた富士山。その知名度や親しみやすさ、観光化されているイメージから、サンダルや軽装で登山に挑む所謂「弾丸登山者」などと呼ばれる人達も少なからず見受けられるようになりました。

富士山は確かにとても馴染み深く身近に感じる場所ですが、「山」ということを忘れてはいけません。しかも標高4000メートル近い高山なんです。

昔から「山をなめると痛い目に遭う」と言われていますが、これは富士山にもバッチリあてはまり、遭難・滑落等で亡くなった方も少なくありません。2014年には登山者がガイドと一緒に滑落したという事故もありました。

山は一度入ると何が起こるかわかりません。そして何が起きても自己責任。トラブルから身を守るには、正しい知識と適切な準備が必要不可欠です。楽しい思い出にするために、しっかりと準備をしていきましょう。

スポンサードリンク

富士登山で初心者が注意すべきこと

高山病について・高山病予防の呼吸法

標高が高くなるにつれ、高山病の危険が増していきます。一般的に標高1800m~2500mを超えるエリアでは高山病の危険があると言われており、富士山は車で行ける五合目で既に2300m、山頂は3776mですから、登山する際には十分に気を付けないといけません。

高山病の症状は、食欲不振・吐き気・倦怠感・めまい・我慢できないほどの頭痛など、一度かかると自身もとても苦しみますし、周りにも多大な迷惑がかかります。しかも山の上なので、満足な治療も受けられません。

高山病にかかる人というのは遺伝で決まるとも体質で決まるとも言われていますが、事前に検査することも出来ませんし、登ってみないとわからない、というのが現状です。ですから自分も常にかかる可能性がある、という意識で行動しましょう。

予防の方法は、五合目で低酸素の環境に1~2時間ほどいて、体を順応させること(時間があれば)。そして「ゆっくり一定のペースで」「腹式呼吸で歩くこと」ということだけです。腹式呼吸とは、鼻から息を深く吸い込み、口からゆっくり吐き出す呼吸法のことです。鼻から肺に酸素をたっぷりとりこみ、口から静かに出す。登山にはこの呼吸法が最適です。

高山病の原因は急激な酸素不足によるものなので、早く登れば登るほど高山病の危険性が高くなります。若い人や体力に自信のある人はスタスタと登って行ってしまいがちですが、これは非常に危険なので絶対にやめてくださいね。

もどかしいと感じるくらいゆっくり、こまめに水分を摂り、そして適度な休憩をとりながらのんびりと。それでも少しでも異常を感じたら、速やかに下山してください。標高の低いところに行くと、高山病の症状は軽くなります。

無理しない・下山する勇気を持つ

登山で一番大切なのは、「やめ時」を決断できるかどうかです。例えば8合目で調子が悪くなったり捻挫などの軽い怪我をしたとしても、「ここまで来たんだから。。」と登り続けると大変なことになります。

頂上まで行けたとしても、また下りに何時間も山道を歩かないといけないことを忘れないでください。下山の方が足に負担がかかるのできついです。山ではいつ何が起きるかわかりません。無理せずに、ご自身のために適切な下山の判断をして下さいね。

落石に注意する

意外に思われるかもしれませんが、富士山では落石事故が少なくありません。上から落ちてくる落石に注意するのはもちろんなんですが、ご自身が自分より後ろを歩いてくる人たちに誤って石を蹴って落としたりしないよう、十分に気を付けながら歩いてください。

登山道を歩いている分にはそんなに気にしなくても良いのですが、道が渋滞していて中々先に進めない時など、いったん登山道を外れて先に進もうとする人がいます。大変危険ですので絶対にやめてくださいね。どんなに混んでいても登山道以外の道は通らない。予期せぬ事故に合わないためにも、周りの方に迷惑をかけないためにも、マナーは守りましょう。

登山の歩行法

大股で歩くと息が上がってしまうので、歩幅は小さめで、あまり足を上げずに歩きます。ゆっくりでいいので自分で維持できるペースをつかむことが大事です。周りが先に行ってしまっても決して焦らないでください。

富士登山での持ち物と準備

登山必携品

  • ザック・ザックカバー

いわゆるリュックサックのことです。25L~30Lのもので、肩から掛けるタイプと、肩にかけてさらに腰にも固定ベルトを巻くタイプがありますが、固定ベルトがあるほうをお勧めします。同じ容量の荷物を背負っても、肩一点だけで支えるより肩と腰二点で支えるので体感的に軽く感じるのです。

ザックカバーも、雨が降った時に荷物が濡れないようにするため必要です。ザックカバー+αで、携帯電話やデジカメなどの電子機器類はビニール袋に入れて携帯することをお勧めします。ザックが濡れても電子機器だけは濡れないよう、対策しておきましょう。

  • ヘッドランプ

日中の登山にもヘッドランプは必需品です。日没前に下山予定だったのが遅れて暗くなってしまった。。よくあることです。こんな時にヘッドランプがないと、真っ暗闇の中怖くて足を前に出すことができません。また、突然の雨や天候が悪くなった時にも重宝しますので、必ず持参しましょう。

  • 地図

一般的に売られている富士山の地図を買うのはもちろん、ネットで詳細な情報まで書かれているオリジナル地図も沢山ありますので、そういうものをダウンロード+プリントアウトして持って行っても良いと思います。

  • トイレットペーパー

山小屋でのトイレには紙がない場合があります。もしもの時に備えて、濡れないようビニール袋に入れて持って行きましょう。

  • 現金(小銭)

トイレや山小屋で飲食する時に使います。トイレでは一回200円必要なので、すぐ取り出せるよう予め小銭に崩しておき、余裕を持って1000円分ほど持って行きましょう。また、山小屋での飲食はカップラーメンであろうとも700円程しますし、急な落雷や悪天で山小屋に非難を余儀なくされた時も、休憩料として1000円ほど支払います。咄嗟の時にないと困りますので、現金は多めに持って行きましょう。

食糧・飲料

  • 食品

個人差はありますが、1回の富士登山で約3700kcal消費すると言わわています。登りだけで約2000kcal以上を消費するので、飴、チョコバー、ドライフルーツ、固形の栄養補助食品など、すぐに食べられてカロリーの高いものをポケットに入れておくようにしましょう。登山では一度にたくさん食べると消化にエネルギーが大量に使われてしまうので、ちょこちょこ食べるのがポイントです。

また、パンやおにぎりなど箸を使わずにすぐ食べられる軽食も持って行くと良いでしょう。ただし具はあまり脂っこくないものを。下山の時に気分が悪くなったりすることがあるので注意してください。お勧めは梅干しです。熱中症予防にもなりますし、疲れを分解するクエン酸、ブドウ糖、塩分、ミネラルが沢山含まれていますしスッキリとした酸味で効率よく疲労回復ができます。

  • 飲料

飲み物は、水やミネラルウォーターを持って行くのが基本です。何故なら、水は水分補給の他、怪我をした時に傷口を洗い流したり、山小屋での洗顔・歯磨きなどにも使えるからです。500mlは洗浄用、500mlは飲むものとして計1L持って行き、途中の山小屋で500mlの水を1~2本買うのが効率が良いでしょう。山の水は500mlで500円程と高いですが、最初から自分で2L持って行く大変さを考えると安いものです。

また、スポーツドリンクを持って行ってもいいのですが、糖分が多量に含まれているので余計に喉が渇く心配があります。お勧めは、麦茶です。ミネラル豊富で水よりもスッキリおいしいですし、先述の梅干しと一緒に摂るとミネラル摂取の効率が非常によくなります。

スポンサードリンク

その他

  • 救急キット、健康保険証

消毒液・常備薬・傷薬・包帯・ガーゼ・バンドエイド・シップなど、いざという時にすぐ使える医療用品。

  • 予備の電池

ヘッドランプやデジカメの電池は万一のために持って行ってください。

  • 日焼け止めクリーム

富士山の日差しはすさまじいです。日焼け止めの効果を持続させるためにこまめに塗りなおす必要がありますので、日焼け止めクリームやUVカットスプレー、ミストなど必ず持って行きましょう。

  • 腕時計

予定通り進んでいるかどうか、常にチェックする必要があります。雨が降った時のために、防水のものを選ぶといいでしょう。

  • デジカメ・カメラ

雄大な景色を撮るために絶対必要ですね。是非たくさん撮って楽しんでください^^

服装

富士山は夏場でも寒いと感じることが多く、平地で暑いからと言って半袖短パンなどで挑んでしまうと、へたすると死の危険すら襲ってきます。気温はたった100m登るだけで0.6度も下がります。ということは、富士山は3776mだから。。平地と比べると約-20度も差があることになります。このことを頭に入れて、ガッツリ装備で行きましょう。

  • 何はなくとも雨具

降雨時はもちろん、標高が高いところでの防寒にもなりますので必ず準備してください。山の天気は非常に変わりやすいので、天気予報で晴れでも雨具は必ず持って行ってください。上下分かれているもので、ポンチョのような上から被るタイプは避けましょう。レインコートはだめなの?と思うかもしれませんが、ダメです(笑)

レインコートでも雨や風は防げるんですが、透湿性(通気性のようなもの)をまったく考慮していない作りなので物凄く蒸れるんです。雨の中蒸れ蒸れでは体力の消耗も激しい上に汗冷えで体温が奪われ危険です。そこまで高いものでなくても1万円以下で種類がたくさんありますので、店員さんにアドバイスをもらいながら選びましょう。

  • 洋服

山では、インナー・長袖Tシャツ+フリース+(ダウンジャケット)+雨具の順に標高や体感温度によって重ね着していきます。登山服を買ってもいいのですが、ご自身で持っている服の中から使えそうなものを選んでも構いません。

選ぶポイントは、「長袖」「動きやすい」「乾きやすい」もの。綿は一度濡れると乾きにくいので避け、ウールや速乾性のある化学繊維のものを選んでください。登山を「運動」と捉えるとどんな服が適しているか想像つきやすいでしょうか。伸縮性のある長袖のスポーツTシャツなどあれば最適ですね。特にインナーとTシャツは雨具の透湿性効果を最大限発揮するためにも速乾性のものを選んでください。汗をかいた時の快適さがまったく違いますので。

歩いている時はそんなに寒さを感じなくても、風が吹いたり休憩で止まっている時などはかなり寒いので、フリースの上にさらにダウンジャケットがあるとかなり暖かく過ごせます。登山用のものであれば、小さく収納できて暖かいものが出ていますので探してみてくださいね。

また、下山後に温泉などに行く場合は、服や下着の着替えもお忘れなく。

  • ズボン

ジーンズや綿のズボンは乾きにくいし動きにくいので避けてください。軽くて膝の伸縮性が良いものにしましょう。これも素材は良く伸びて速乾性のある化学繊維がのものが適しています。

トレッキングシューズか登山靴が理想的です。運動靴でもダメなことはないのですが、小石が入ってきたり(いちいち立ち止まって出さないといけない)、下山の時の安定性が悪くて転倒に繋がったりのリスクがあります。リスクを理解した上で、自分の足にピッタリと合っていて歩きやすいものであれば私は運動靴でも良いと思います。

新しく買う場合は、店頭で試着してみてフィット感や歩きやすさなど入念にチェックしてから買ってくださいね。試着しないでネットなどで合わないものを買ってしまうと、靴擦れの原因になり登山では命取りです。

  • 帽子・手袋・靴下・ネックウォーマー

日焼け防止のために帽子は必ず被ってください。ツバが広くて顎紐がついているタイプがおすすめです。手袋は毛糸の手袋でも良いですし、軍手でも。靴下は厚手の登山用が良いですが、なければ厚手のもの二枚履きでも良いです。またネックウォーマーは、小さく収納できて保温効果が高いので必ず持って行ってくださいね。

富士登山の初心者ルート

富士山には全部で4つのルートがあります。吉田ルート、富士宮ルート、須走ルート、そして御殿場ルートです。

初心者の方には是非吉田ルートをお勧めします。夏のピーク時には最も登山者が多く、週末やお盆にはものすごい人、人、人。。。ただこの人ごみのおかげで、ゆっくりゆっくりのペースを守って行けますし、人がたくさんいるという安心感もあります。

また、山小屋の数も18戸と4つのルートのうち一番多くさらに安心できますね。ただこのルートは剣ヶ峰(富士山の最高峰、3776m地点)まで最も遠いため、剣ヶ峰にいくためには吉田ルートの山頂についてから更にお鉢巡りをする必要があります。お鉢巡りとは、富士山の火口の周りをぐるっと周ることです。所要時間は一周1時間半~2時間程です。

吉田ルート山頂には久須志神社と石碑があり、また山小屋が軒を連ね、土産品や記念品を売っています。またここで食事もできます。休憩するベンチもあるので、疲れ切った登山者が寝そべったりしています^^こういったベンチがあるのはこの吉田ルートのみになります。

お鉢巡りをすることで、他のルートの山頂やそこにある神社や鳥居なども見ることができますが、写真を撮ったりお土産を買ったりしているとあっという間に時間が経ってしまいます。下山の時間や体力を気にしつつ、計画的に行動することを心がけてくださいね。

その他のルートを簡単に紹介します。

  • 富士宮ルート

このルートもとても人気があります。登山距離が4ルートの中で最も短いということと、剣ヶ峰までの距離も近いという理由なのですが、実はデメリットも大きいんです。このルートは、登りと下りの道が一緒な上に道が狭く、下りの際には登りの人たちを待ってから下らないといけないので(山では登りが優先です)、山頂までの距離が短いといえど、混雑する時期はそれほど早く登ることができません。

ただ、やはり登山距離が短く剣ヶ峰にも近いということは大きな魅力のようで、人気が高いことには間違いありません。

  • 須走ルート

須走ルートは8合目から吉田ルートと合流します。大混雑の吉田ルートとの合流ですので、渋滞は免れませんが、このルートの登りはじめは樹林帯で緑に囲まれた山道を歩くことができるので非常に気持ちが良いです。また、下りは上りとの道とは違うルートの7合目~5合目の砂走りと呼ばれる箇所で砂利道に足をズボズボ入れながら下るので、ひざに負担がかかりにくく爽快かつ快適に下山することができます。

  • 御殿場ルート

このルートは初心者には向きません。中級者~のルートです。まず登山道が他のルートと比べ倍くらい長く、しかも山小屋が5戸と極端に少ないです。こっそり隠れてするような場所もないので、特に女性には厳しいかもしれません。

メリットとしては、何といっても「大砂走り」。須走ルートよりもフカフカの砂利道を下っていくので下山も早いですし何より楽しいことが一番です。更にその難易度の高さゆえあまり混雑しないこともメリットと言えるでしょう。

まとめ

登山は「備えあれば憂いなし」。この一言に尽きます。準備をしすぎて困ることはありませんから、快適で楽しい思い出になるように備えてくださいね^^夏の素晴らしい経験になりますように。

最後までお読み頂き、有難うございました。

スポンサードリンク

 - 夏の行事 ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

  関連記事

五山の送り火スポットは?開始まで観光はどこ行く?

せっかく京都に行くんだから、五山の送り火が始まるまで他の観光もしたいしお土産も買 …

麻布十番祭りの出店はどこが人気?混雑回避ワザや浴衣で行く時のコツなど

麻布十番祭りと言えば都内有数の出店の多さと種類で知られるお祭りですね。一般的なお …

no image
土用の丑の日とうなぎの意味は?何回あるの?うのつく食べ物って?

土用の丑の日と言えばうなぎ!小さい頃、「土曜の牛の日」だと思っていた方いらっしゃ …

no image
初盆のお供えの贈り物は何がいい?金額は?のしはどう書く?

初盆のマナー。初めてだとわからないことだらけですし、ややこしかったりするんですよ …

キャンプの朝ごはんおすすめ!メニューで人気&簡単なのは?

キャンプの朝ごはん。何回も行かれている方ならいつも同じでマンネリになってしまいが …

キャンプ料理を子供と!ダッチオーブンのレシピ、簡単デザートまで!

楽しいキャンプの季節ですね。自然の中で、美味しい料理を子供と一緒に作って食べる。 …

クーラーボックス効果的な使い方!保冷を長時間するには?肉の保存法も。

夏のキャンプに必要不可欠なクーラーボックス。1泊だったらあまり問題ないんですが、 …

バーベキューで安い肉をおいしくする方法、肉の味付けの仕方まとめ

安い肉でも美味しく食べたい!せっかくのバーベキューですもんね。 スポンサードリン …

鎌倉花火大会のスポットは?混雑を避け帰りをスムーズにするには?

鎌倉花火大会。岸ではなく船の上から打ち上げ、さらに船から海へ投げ込まれ海上で扇状 …

恐竜展2017関東!イベントで動く恐竜が見られるのは?

子供たちに大人気の恐竜!夏休みになると恐竜展シーズン到来で更に白熱しますよね~! …

error: Content is protected !!